競馬でのレース展開
「ペースが遅すぎました。レース展開が、この馬に向きませんでした。」「スタートの出遅れが致命的だった」
そんな騎手の敗戦コメントをよく、耳にすることがあります。
そもそも競馬のレースに「展開」という概念を持ち込んだのは、かの「競馬の神様」こと故大川慶次郎さん(1929/2/6 - 1999/12/21)でした。
それまでは、馬自体だけでの馬券予想だったものが、それぞれの馬達が相互に関係し合い、レースの展開次第では、優勝馬が変わってくるだろうという予想をすることができるようになりました。
比較的考えやすいのが、有力馬を中心にレース展開を考える場合です。
例えば、有力馬に先行馬が多くいる場合、それぞれの馬がいいポジションを奪おうとして、レースの展開が早くなるだろうと考えられます。
または、有力馬に末脚の鋭い馬がいた場合、その馬にとっては、スローの切れ味勝負のレース展開が望まれたりします。
またレース展開で面白いのは、レース全体の時計だけで見れば、クラスが上がっても通用する馬なのに、実際に一つ上のクラスのレースに出走して惨敗するという結果に終わる事です。
例えば、平均したラップで走る馬がいるとして、その馬は2000メートルを2分で走れるとします。そうすると1000メートルの通過が1分ほどで走る事になります。
しかし、1クラスうえのレースでは、前半の1000メートルが58秒だった場合、その馬のペースでは走る事ができす、後半はスタミナ切れで失速し、2分で走る事ができなくなることがあります。
このように、レース展開ひとつによって、その馬の出せる力が変わってくるのです。
面白いのが条件戦でさえ、なかなか勝ちきれない馬が、グレードの高いレースで2着や3着など好走する例があります。
勝ちきるには、まだ力が足りないのでしょうが、自身よりも上のクラスの馬やG1馬に先着したりするなど、展開が向くレースというのはあります。
